学名:
Hibiscus tiliaceus L.(hamabo)
別名:ホーノキ(伊豆地方),
ユーナギ,ユナギ(宮古),ユーナ:ユナ(海岸の沖積地をユナと呼び、そこに生える木という意味),ヤマアサ
オオハマボウはアオイ科フヨウ属の常緑小高木です。樹高は4〜12m、南西諸島に分布します。同じ科の(サキシマハマボウ属)サキシマハマボウと共に海岸の潮の入ってくる河口やマングローブの後ろの湿地の同じような場所に自生し、マングローブ的な生態を示します。ただし、マングローブ植物の特性でもある”大気中に根が出ている”ことはなく、胎生種子の形成もないなど、純粋なマングローブ植物には数えられません。学名から分かる通り、園芸用のハイビスカスと同じ属の植物です。
7〜8月、枝先にクリーム色〜黄色で中心が暗紅色の美しい大花を1〜2個つけます。夕方にはオレンジ色(赤色)を呈して落花する、一日花ですが、花つきがよいので次々に咲き続けます。めしべの柱頭の先が分かれています。
葉はハート形、裏面に短い毛(星状毛)が密生し、やや白っぽく見えます。幹は通常直立しないで分枝が多く、半円形の樹冠を作ります。
同じ属のケナフと共に樹皮から良質の繊維が取れるので、ロープや網・帆・むしろの原料として古くから利用されていました。ちなみに沖縄では便所の落とし紙として用いられた事もあったそうです。その他、街路樹や公園樹、防風防潮林等にも使われます。
酸性土、石灰質土など、特に土壌を選ばずよく生育します。実生・さし木・取り木・移植も容易な植物です
